2011/11/13

養老渓谷に現代アート出現!~クワクボリョウタ“Lost#4” in あそうばらの谷~

千葉に移住して、半年ほど経過しました。
…最近、大好きな現代アートをあまり見ていませんTT。
しかも、移住後に足を運んだのは、
国立近代美術館・水戸芸術館・3331 Arts Chiyoda・東京都庭園美術館
…全て千葉県外。

ちばのアートスポットをお散歩してみたい
…と思っていたら、素敵な情報が舞い込んできました^^/。
千葉県市原市の「アートハウスあそうばらの谷」にて、
クワクボリョウタ展が開催されるというのです。

クワクボリョウタ
…東京・初台のICC(Inter Communication Center)などで作品を発表する
気鋭のメディア・アーティスト。
何故、市原の小さなギャラリーで作品を発表するのか?
「アートハウスあそうばらの谷」とは、どんな場所か?
謎をはらんだ展覧会に行ってきました^^/。


クワクボリョウタ展のチラシ
クールな現代アートが市原で見られる!?



自宅から出発すること1時間。曲がりくねった山道を上って、下って、また上って
…ようやく「あそうばらの谷」に到着しました。

山奥です。
ハイキング客がちらほら見受けられます。
最寄り駅は小湊鉄道「養老渓谷」駅。
のどかです^^;
…市原市中心部から30kmほど南にやって来たのです。

赤い橋(宝衛橋)を渡ると養老渓谷駅はすぐ


山奥に突如出現したモダンな看板
ギャラリーはかなり年月を経た古民家です。
でも、敷石は新しく、草木もよく手入れがされています。

「あそうばらの谷」は古民家だった!


真新しい敷石の先に入り口があります


スリッパに履き替え、中に入ります。


案内された展示室は真っ暗な空間でした。
小さな強い光が床を動いています。
床にレールが配され、小さな電車が灯りをのせて、動いています。
電車の灯りが周囲のオブジェを照らすことで、
壁面にシルエットが映り、それが刻々と変化していくのです。




仕組みはシンプルです。
しかし、暗闇に包まれながら光やシルエットを追うこと自体が、
突如シルエットが大きくなり見ている自分を包み込むような瞬間が、
身近でありふれたもの(日用品)のシルエットがとてもクールに見えることが、
シルエットに既視感(デジャブ)を感じることが、
おもしろい!!

今までメディアアートをいろいろ見ました。
複雑で難解な仕組みをそのまま提示するような作品よりも、
こうしたシンプルで新鮮な作品のほうが私は好きです^^。

受付けには「あそうばらの谷」に関する資料が設置されていました。
なんと、この古民家は、かつてタイガー立石のアトリエだったのです。
タイガー立石(1941-1998)
…プロレスラーではなく、画家・漫画家・絵本作家・陶芸家として活躍したアーティスト。
赤塚不二夫と親交があり、なんと、あの“ニャロメ”は
立石の口癖や作品から着想されたものだそうです'o'

養老渓谷にアバンギャルドなアーティストが住んでいたとは!

しかも、つげ義春の著作「貧困旅行記」に紹介された古民家でもあったのです。
タイガー立石・つげ義春
…のどかな外観とはうらはらにディープな歴史をもつ「あそうばらの谷」'o'
今後の展開に目が離せません。



庭になにげなく置かれたオブジェ
作者はタイガー立石!

これから養老渓谷にも紅葉シーズンがやってきます。
クールで、のどかで、ディープな「あそうばらの谷」をぜひ、散策コースに加えてみませんか?


「クワクボリョウタ Lost#4」
会期:2011/11/5(fri)-20(sun) *金土日のみ
2011/11/23(wed)-12/4(sun) *毎日
場所:アートハウスあそうばらの谷
市原市朝生原1083-1


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